音が語る物語 ~石田泰尚さん『無伴奏』の世界~
2026/06/23
6月23日、東京芸術劇場で開催された石田泰尚さんのランチコンサート「無伴奏」に足を運びました。
今回のプログラムは、ヴァイオリンだけで作り上げる音楽の世界。
ピアノ伴奏もオーケストラもない中で、たった1本のヴァイオリンがどれほど豊かな表現を生み出せるのか、改めて感じる時間となりました。
最初のピアソラ「アディオス・ノニーノ」では、音色がまるで香りのように立ち上り、会場全体を包み込みます。
続くプロコフィエフの「2つのヴァイオリンのためのソナタ」では、2本のヴァイオリンが織りなす音の舞を見ているようでした。
音と音が追いかけ合い、ときに寄り添いながら進んでいく様子に引き込まれました。
今回初めて聴いたブロッホの「無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番」は、とても印象的でした。
ヴァイオリンソロ演奏を聴いているのに、一人芝居を見ているような感覚になりました。
ステージの上から演者(音)が、まるで物語を展開していくような不思議な世界観がありました。
そして最後のハルヴォルセン「ノルウェーの旋律による演奏会用カプリース」。
私には北欧の森の中を歩いているような、森林浴をしているような情景が浮かびました。
音楽を聴きながら、自然の風や木々の香りまで感じられるような作品でした。
アンコールも楽しい時間でした。
アンコール
・カルデル=ハーデリッヒ 首の差で
・金髪のジェニー
終演時間がお昼の12時。
まるで演奏会の余韻をそのままランチへと誘うような選曲で、芸劇ランチコンサートらしいエンターテインメント性も感じました。
最近は、教室でもピアノとヴァイオリンを一緒に学ぶお子さんが増えています。
ピアノで音楽の土台を学びながら、ヴァイオリンで歌うように表現する。
そんな音楽との向き合い方が広がっていることを嬉しく思います。
生の演奏に触れるたび、音楽はただ音を並べるだけではなく、景色や物語、感情を伝えるものだと感じます。
今回のコンサートで受け取ったたくさんのイメージや感動を、これからのレッスンにも生かしていきたいと思います。
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東京で楽しいと思えるピアノ演奏
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